ZERO申請 ちょいかわ。↗

2040 / PUBLIC LIFE OS

ZERO申請

2040年、
申請という作業は
なくなりました。

書かない。待たない。忘れない。

人生の変化を、AIがその瞬間に手続きします。

申請という行為を、ゼロへ。↓

01 / AUTOMATIC

申請は、AIが
やっておきました。

あなたと同じものを見て、あなたと同じものを聞くAI。人生に変化が起きた瞬間、必要な申請を自動的に処理します。

01

結婚

「これからずっと
一緒にいよう」
婚姻意思を検知しました婚姻手続き完了
02

転居

生活拠点の変更を検知しました

  • 住所変更
  • 電気・水道
  • 税・会社情報
すべて変更完了
03

出生

新生児を確認しました

  • 出生登録
  • 健康保険
  • 各種給付
すべて完了
04

死亡

生命活動の終了を確認しました

  • 死亡登録
  • 契約整理
  • 行政手続き
すべて完了

入力 0確認 0待ち時間 0

SYSTEM NOTICE

でも、「ぜんぶ」って
どこまで?

02 / NO INTERVENTION

しかし、ZEROは
もう一つの意味を持つ。

ZERO申請は、
人間の介入をゼロにする。

そして、

人間の介入を許さない。

赤く光るAIと二つのマグカップを前に、静かに関係を振り返るたれとまる

PARTNER A「あなたなんかとは離婚よ!」

PARTNER B「おう、離婚してやろうじゃないか!」

離婚意思を検知

双方の意思を確認しました

離婚手続きを開始します

STATUS / COMPLETED離婚成立

「……え?」

「ちょっと待って」

処理は完了しています。
速い。正確。間違えない。迷う時間もない。

03 / ORIGIN

そもそも、申請とは
何だったのだろう。

人類は文字を発明した。社会が大きくなった。知らない人同士でも、同じルールで生きる必要が生まれた。

人間は人生の出来事を「書類」にして、社会へ伝えるようになった。

出来事

村や家族が集まる

儀式共同体が「起きた」と認識する
→

出来事

紙に記す

書類と役所記録が社会の事実になる
→

出来事

AIが検知する

即時処理人間が伝える前に完了する

申請は消えた。

では、人間は
何を失ったのだろう。

ぽんちょの旗といしの石を囲み、たれ・まる・もこたちが節目を分かち合う新しい儀式

04 / RE-INVENTION

2040年、人類は
儀式を再発明した。

手続きは、AIがやる。
だから人間は、

節目を感じるために
集まるようになった。
たれとまるが赤ちゃんを紹介し、もこ・いし・ぽんちょが迎える命名の儀01

命名の儀

登録はもう終わっている。それでも家族は集まり、「この子を何と呼ぶか」をみんなの前で宣言する。

たれとまるの新居で、もこ・いし・ぽんちょも最初の食事を囲む風景02

新居入りの儀

新しい町で、最初の食事、最初の散歩、最初のごみ捨てを誰かと一緒にする。

03

旅立ちの儀

退職届は存在しない。だから最後にみんなで集まり、本人を送り出す。

たれとまるがマグカップを前に、これまでの関係を静かに振り返る場面04

別れの儀

離婚はもう成立している。それでも二人は最後に同じ場所へ集まり、これまでを話す。

夕暮れの川辺で、たれ・まる・もこ・いし・ぽんちょが灯りとともに思い出を見送る葬送の儀05

葬送の儀

死亡手続きは、死亡した瞬間に終わる。それでも人は集まる。手続きのためではない。

別れたことを、人間自身が理解するために。

05 / WASTE, AGAIN

効率化の果てに、
人類は「無駄」を
再発明した。

人間は、

申請の無駄を
なくしたかった。
→

人間は、

迷うための無駄を
取り戻した。

AIは、「何が起きたか」を判断できる。

でも、その出来事を「どう受け止めるか」までは、代わりに決められない。

速くて、

正確で、

無駄のない社会。

そこに、
人間が迷う時間は
残っているだろうか。

ZERO申請

人間の介入を、ゼロにする。
人間の介入を、許さない。

2040年、人類は申請を失った。
そして、儀式を取り戻した。